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ゲノム編集トマト不使用企業はどこ?

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「ゲノム編集」は新しいタイプの遺伝子操作で、従来型の遺伝子組み換えよりは精密な技術とされていますが、本質的には従来の遺伝子組み換え同様、安全性に不安の残る技術です。

ゲノム編集作物で、日本でもっとも早く実用化されたのはトマト。高血圧などに効果のあるGABAを通常より多く含む「シシリアンルージュ・ハイギャバ」という品種が、サナテックシード社によって開発されました。

GABAを多く含むトマトは通常の育種(ゲノム編集ではない)によってカゴメも開発しています。「高GABA」という謳い文句を見て、これもゲノム編集なのではないか、と疑問を持つ人もいるようです。

ゲノム編集には表示義務がないため、消費者にとっては非常にわかりにくい状況になっています。

ゲノム編集トマトを使ったトマトジュースやケチャップなどが市場に出回っているのか、どうなのか……日本消費者連盟がトマト加工食品のメーカーに問い合わせて調査してくれましたので、その結果の一部をここに転載してご紹介したいと思います。

イカリソース :使用しない

オタフクソース:使用しない

カゴメ    :現時点では使用しない方針

キッコーマン :使用しない

コーミ    :使用しない

ナガノトマト :使用しない

ハインツ日本 :未回答

ハグルマ   :使用しない

伊藤園    :未回答

丸善食品工業 :使用しない

デルモンテ日本:使用しない

回答のあった企業は使用しない理由として「必要がない」「安全性に疑問がある」「消費者が安全性に不安を持たないか懸念がある」などを挙げています。

(出典:日本消費者連盟のサイト←こちらでさらに詳しい調査結果がご覧いただけます)

「ゲノム編集トマトを使わないでください」と書いたハガキが消費者から届き、それを見て「未定」から「使用しない」へと方針を変えた企業もあるとのこと。企業は売り上げのためには努力し、消費者の意向に耳を傾けます。「未回答」の企業にも消費者がさらに「使わないで」と訴えることで、彼らの方針が変わる可能性があります。

みなさんも未回答の伊藤園かハインツ日本に、「ゲノム編集トマトを使わないで」の声を届けてみませんか?

「わたしは伊藤園の野菜ジュースが好きなので、お客様相談室に電話して要望を伝えてみようと思います」

美絵似顔絵イラスト
自然療法家 安田美絵

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PS.伊藤園に電話しようと思うと受付時間外ということが何回か続き、とりあえずメールで意見を送りました。下記のとおりです。

「ゲノム編集」は新しいタイプの遺伝子操作で、従来型の遺伝子組み換えよりは精密な技術とされていますが、本質的には従来の遺伝子組み換え同様、安全性に不安の残る技術です。開発の過程で一旦は必ず外来の遺伝子(遺伝子操作が成功したかどうかを見分けるための抗生物質耐性遺伝子など)を組み込みますが、それが完全に除去されたことの証明がありません。また、目的外の遺伝子を壊してしまう「オフターゲット」も避けることができず、それが作物にとって、また人間の健康にとって、どのような影響をもたらすかは未知数です。
わたしは、御社の充実野菜や1日分の野菜を愛飲しております。カゴメの野菜ジュースは繊維が大幅に取り除かれてしまっているのに対し、御社のジュースは野菜そのままが液体になっている感じで、健康への効果もずっとよい、と体で実感しております。せっかくの御社の製品に、安全性に不安の残るゲノム編集食品を、使わないでいただきますよう確約をいただきたくお願い申し上げる次第です。
日本消費者連盟の調査に多くの企業が「ゲノム編集トマトを使わない」と回答するなか、御社ともう1社だけが未回答とのこと、御社の製品を愛するわたしとしては、大変残念に思っております。
ぜひ再考いただき、今からでも消費者連盟の質問に、前向きなご回答をくださいますようお願い致します。
健康と環境のためのマクロビ・自然食の教室~ルナ・オーガニック・インスティテュート 安田美絵

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