農業

日本の食料自給率が低いことはかねてから問題になってきましたが、ウクライナ戦争の影響で「食料安全保障」に対する危機感がさらに高まっています。日本人の食卓に欠かせない味噌、醤油、豆腐、納豆などの原料になる大豆の自給率は特に低く、わずか7%しかありません。7%は飼料用も含めた数字ですが、食用に限っても25%しかなく、もしも大豆の輸入が止まったら、味噌汁は2日に1杯しか飲めない計算です。いざ

映画「ミート・ザ・フューチャー 培養肉で変わる未来の食卓」を観てきました。培養肉とは牛肉、豚肉など、肉の細胞を先端科学技術で培養して肉をつくるというもの。畜産による地球環境破壊を解決する技術として近年注目を浴びています。この映画の主人公であるアメリカ在住のインド人は、培養肉を量産するための会社を立ち上げるのですが、なんと彼の前職は心臓医。心臓に幹細胞を注入すると心筋が再生し始

タネに関する間違った記述をネット上で見かけることがよくあります。「遺伝子組み換え作物からタネを採ってそれをまいても、芽が出ない」とか、「F1を育ててタネ採りしても、そこからは芽が出ない」とか、「遺伝子組み換え作物はみなF1である」などなど……みな間違いです。10年くらい前から、見かける度にその間違いを指摘していますが、一向になくなる気配がありませんので、一度このサイト上に情報をまとめておこうと思

「今の子供たちは何でも安く手に入る世界で生きている。冬にトマト、秋にイチゴといった季節外れのものも食べられる。世界の裏側で取った魚が1kg5ユーロ(約600円)もしない。そうした便利さと引き換えに、環境は脅かされている。わたしたちの食生活が地球環境異変の原因を作っている。食生活を見直さなければ気候変動や生物多様性、水質汚染や土壌の劣化などの問題は解決できない。30年以内に世界のフード

驚きの中国養豚事情を聞いたのでご紹介したいと思います(YouTube妙法DEEP MAX「航空機の安全を脅かすGPS妨害!その有り得ない背景事情」から)。 昨年秋に中国ハルビンの空港近くで航空機 が電波妨害を受けて運航に支障を来すという苦情が何件もあり、調べたところ、地上から妨害電波が発せられていることがわかったといいます。その妨害電波の発信元は、なぜか養豚場。事情を聞くと、アフリカ豚

今年の有機農業映画祭で印象に残った作品をご紹介します。「大地と生きる」はフランス農業の新しい動きを追った映画。EUは日本と違って補助金をきちんと支給することによって農家を手厚く保護している、と聞いていたのですが、意外なことに補助金制度の対象となるのは、大規模農家だけなのだそうです。3haのオーガニック農園を経営するリンダは補助金の対象外。農薬を使わないリンダは「わたしたちこそが、水・空気・

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