ゲノム編集

日本の食料自給率が低いことはかねてから問題になってきましたが、ウクライナ戦争の影響で「食料安全保障」に対する危機感がさらに高まっています。日本人の食卓に欠かせない味噌、醤油、豆腐、納豆などの原料になる大豆の自給率は特に低く、わずか7%しかありません。7%は飼料用も含めた数字ですが、食用に限っても25%しかなく、もしも大豆の輸入が止まったら、味噌汁は2日に1杯しか飲めない計算です。いざ

「ゲノム編集」は新しいタイプの遺伝子操作で、従来型の遺伝子組み換えよりは精密な技術とされていますが、本質的には従来の遺伝子組み換え同様、安全性に不安の残る技術です。ゲノム編集作物で、日本でもっとも早く実用化されたのはトマト。高血圧などに効果のあるGABAを通常より多く含む「シシリアンルージュ・ハイギャバ」という品種が、サナテックシード社によって開発されました。GABAを多く含むトマトは通常

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