糖質制限ダイエットをする人は、穀物を食べない、もしくは減らす代わりに、野菜を大量に採る、という人もいるようです。
「糖質は野菜から摂るからいいの」と言う人もいますが、でも野菜に含まれる糖質はごく微量で、同じ量のご飯に含まれる十分の一程度の量しかありません。
糖質を制限したい人にとっては糖質が少ないからこそいいのでしょうが、これでは足りません。
ところで、野菜ならいくら食べても体の負担にならないのでしょうか?
野菜は食べれば食べるほど健康にいいのでしょうか?
実際には、すべての飲食物は食べる量次第で毒にも薬にもなります
野菜にはカリウムが多く含まれています。カリウムやナトリウムなど体内のミネラルバランスを保つ役割を担うのは腎臓で、カリウムを摂りすぎれば、それを排出するために腎臓が過剰な負担を強いられます。
このように、ご飯と同量の野菜には、その5倍~15倍程度というはるかに多くのカリウムが含まれています。ご飯よりもずっと糖質が少ないからと思って、大量の野菜を食べているとカリウムの摂り過ぎになる可能性もあります。
わたしはかつて月に1~2度、有機農場に援農に通っていた時期がありますが、そこでは昼休みにその農園の野菜を料理して食べるのが習慣でした。採れたてのおいしい野菜料理が、何種類もずらりテーブルの上に並ぶので、ついつい大量に食べてしまいます。自然の中で体を動かし、土と触れ合い、完全無農薬無肥料の野菜を食べるのですから、体調がよくなりそうなものですが、帰ってくると、いつも2~3日はぐったり疲れて具合が悪いのです。
あるとき、これは野菜の食べ過ぎによるものだ、と気づきました。わたしはもともと腎臓が弱いので、カリウムの過剰摂取で腎臓が疲れ、それが体全体の疲労感へとつながっていたのです。それ以降、食べ過ぎないように意識して野菜を摂る量を抑えるようにしたところ、ぐったり疲れることはなくなりました。
何事もほどほどが大切です。
「野菜が好きなのでついついたくさん食べてしまうのですが、やはり食べ過ぎは禁物。健康のためには少食が一番です」
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