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ご飯は冷凍より冷蔵で

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みなさんはご飯が余ったとき、どうやって保存していますか?

「ご飯の保存は冷凍がいい」という説を聞いて、実践している人が多いように思います。

この「ご飯の保存は冷蔵がいい」説の理由として一般的に挙げられるのが、でんぷんの性質です。でんぷんにはα(アルファ)でんぷんと、β(ベータ)でんぷんとがあり、これは分子構造の違いによります。水分量や温度変化により、αでんぷんがβでんぷんに変化したり、またその逆の変化も起こります。

生米のでぷんはβでんぷんですが、炊いたご飯のでんぷんはαでんぷんです。つまり、味でいうとαでんぷんのほうがおいしいのです。

炊き立てご飯のαでんぷんは、冷めることでまたβ化していきます。

ただし一挙に冷凍すると、αでんぷんのまま冷凍できる、だからおいしいんだ、と一般的には説明されているかと思います。

しかし、これはご飯ではなく、パンの場合の話だとわたしは思っています。

パンの場合は、一旦冷蔵庫してしまうと確かに味が落ちるのです。これは低温によってでんぷんがβ化するためです。しかし、冷蔵でなく一挙に冷凍すると、でんぷんがα化したままの状態で保たれるため、確かに、冷凍しておいた薄切りのパンを冷凍庫から出して、室温で解凍したものをトーストせずにそのまま食べても、それなりにおいしいのです。

しかし、これをそのままご飯に当てはめるのはばかげています。なぜならご飯を自然解凍して、冷たいまま食べる人はほとんどいないからです。世間の多くの人は電子レンジで、そして健康に気を遣う人は蒸し器でご飯を温めてから食べるでしょう。冷蔵でβ化したでんぷんも、温めることでまたα化しておいしくなります。どうせ温めるのなら、冷凍よりも冷蔵のほうが、温める時間をうんと短縮できますので、圧倒的に便利です。味も決して遜色ありません。

ご飯は比較的腐りにくく、冷蔵でも冬なら1週間くらいはもちます。

冷凍のときのように1食分ずつラップで包むなどの手間も必要ありません。タッパーなどに入れてその都度必要な分だけよそえばいいのです。

だから余ったご飯は冷蔵するほうが断然楽チン。

「ご飯は冷凍」の固定観念から解放されて、気軽なご飯ライフを楽しんでくださいね。

美絵似顔絵イラスト
自然療法家 安田美絵

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