韓国では有機などの「環境認証」を受けた卵から殺虫剤が検出されたということで、安全な食のためにわざわざ高いお金を払って買い求めていた消費者たちが怒っています。
<韓国殺虫剤卵>「環境認証」農場で殺虫剤検出
その背景には、認証を巡る構造的な問題があるようです。
日本の有機JAS規格はかの国とは違ってかなり厳密に運用されています。
とはいえ、2013年からは日本も外国と有機規格の相互承認をするようになっているので、気にかかります。
相互認証とは、たとえば、アメリカで「有機」と認められたものは、日本でも自動的に「有機」と認められる、というもの。
ですから、審査がいい加減な国と相互認証されては困るわけです。
今現在、どれだけの国が、日本と有機規格の相互認証をしているのかを調べてみたところ、
相互承認国…アメリカ、カナダ、EU、スイス
日本の有機食品を輸出した場合、有機と認めてくれる国…コロンビア
有機食品を輸入すると、日本でも有機食品と認められる国…アルゼンチン、オーストラリア、ニュージ ーランド
というふうに複雑な事情になっていることがわかりました。(2017年8月22日現在)
参考:JAS制度と同等の制度を有する国(平成27年1月現在)
とりあえず韓国とはまだ相互承認国になっていなかったことがわかってひと安心。
とはいえ、日本では認められない添加物が、海外の有機規格ではOKとされている場合もあるので(その逆もあるかもしれませんが)、安易に相互承認国を増やしてほしくはないものです。
参考:アメリカの有機加工食品で使用が許されていて、日本では許されていない化学物質
卵白リゾチーム、ジェランガム、グルコノデルタラクトン、硫酸マグネシウム、ヨウ化カリウム、クエン酸カルシウム、セルロース、次亜塩素酸カルシウ ム、二酸化塩素、シクロヘキシルアミン、ジエチルアミノエタノール、エチレン、硫酸第一鉄、グリセリド、グリセリン、過酸化水素、ステアリン酸塩マグネシ ウム、ビタミン、ミネラル、オクタデシルアミン、過酢酸、ペルオキシ酢酸、リン酸、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、二酸化ケイ素、酸性ピロリン酸ナト リウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロリン酸4ナトリウム
これもグローバリズムが生み出した問題のひとつです。「身土不二」(人間の体と環境とは切っても切れない深い関係にある。その場所で採れる旬の食材こそが、人間を健康にしてくれる)を常に念頭におき、なるべく「地産地消」を心がけましょう!
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