健康

母乳の出る食事

Pocket

昨日のサステナ・フード教室。お試し受講に来たうちの1人は妊娠7か月の妊婦さん。
母乳がちゃんと出るようにするために、乳製品を摂らないようにお伝えしました。
牛乳は子牛のための飲み物。人間の体内では完全に代謝しきれず、老廃物を残しがちです。
その老廃物が特に多くたまるのが、乳房です。
牛乳は牛の乳房から出てくるため、人間の乳房にも生まれ故郷に近い懐かしさ?を感じるのか、そこに居ついてしまうのです。
そのため、牛乳や乳製品を摂ると、乳腺症(乳房にゴリゴリ固いしこりができる)や、乳がんを引き起こしたり、乳腺を詰まらせて母乳の出を悪くしたりします。

母乳が出るか出ないかで、授乳にかかる労力は大違い。
夜中に赤ちゃんに泣かれても、母乳なら布団の上でそのまま授乳できますが、粉ミルクならわざわざ起きて
台所に立ち、お湯を沸かしたり、冷ましたり、哺乳瓶を消毒したり……それから授乳するのですから、本当に大変です。

また、母乳に含まれる免疫成分が、粉ミルクには含まれていませんので、粉ミルクで育つ赤ちゃんは病気をしやすくなります。

そのうえ、母乳を吸うためにはかなりの顎の力が必要なのに対し、哺乳瓶は軽く吸えばミルクが出るため、顎が発達しません。
噛む力が発達せず、普通の人が噛み切れるものでも噛み切れないような子どもになりがちです。
また、顎の骨格が発達しないため、歯が並びきらず、乱杭歯になって、将来歯の矯正が必要になる可能性も高くなります。

お母さんにとっても、子どもにとっても、母乳で育てるということが、とても重要なことなのです。
Breastfeeding

妊娠前から食生活に気を付けていれば、妊娠、出産後もあまり苦労することがありません。
出産まであまり時間がない人の場合は、乳腺の詰まりを溶かすため、生姜湯を飲むことも有効です。

生姜などの辛味のある食材は人間の体内に蓄積された動物性脂肪を溶かす作用があります。

かつてタイ人の友人は「子どもを出産したときに、お姑さんに生姜湯を飲むように言われたの。母乳の出がよくなるからって」と言っていました。実際に生姜湯を飲んだその友人は、母乳がよく出たそうです。

生姜は親指1本分かその半分くらいをすりおろし、そこに湯呑一杯分くらいのお湯を注いで、茶こしでこして飲みます。

お砂糖を入れたくなるかもしれませんが、白砂糖は決して入れないでください。
てんさい糖もメープルシロップも、蜂蜜も、白砂糖よりは若干まし、という程度なので、できる限り入れないでいただきたいのですが、どうしても入れたければ、ごくわずか、小さじ1/2以下にとどめましょう。

生姜は体内の脂肪を燃やし、血行をよくするため、体が温まる印象がありますが、陰性食品ですので、摂り過ぎれば免疫力が下がります。
どの程度摂って大丈夫かは、その人の体質、季節、普段食べているものによってまったく違ってくるので、一概には言えません。
今は夏=陽性の季節ですので、陰性の生姜を摂ってもバランスを崩しにくい季節です。
真夏のうちに生姜湯を飲んで、乳腺の詰まりを溶かしておくとよいでしょう。

乳製品以外でも、動物性食品(特に肉)の摂り過ぎは母乳の出を悪くする傾向がありますので、控えめにすることを心がけましょう。
完全な菜食にする必要はありませんが、「粗食」を心がけている人のほうが、母乳の出がよいことが助産院などで観察されています。
人類の長い歴史の中で、人間は粗食だった時代がほとんどであり、現代の先進国のように豊かな食生活を送るようになったのはここ数十年のこと。贅沢な現代食に、人間の体はまだ適応できるようになっていないのです。

美絵似顔絵イラスト
自然療法家 安田美絵

健康の悩みを食で解決!
マクロビオティック・自然食のサステナ・フード教室は受講生募集中

マクロビ・自然食のオンライン講座 サステナ・フード通信講座

健康と環境のためのマクロビ・自然食の料理教室とセミナー サステナ・フード教室

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

TOP