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茗荷を楽しむ

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我が家の裏庭で茗荷が採れる時期になりました。

東京で茗荷が採れるのは、7月の半ばから8月下旬くらいまで。真夏ならではの味覚です。

近年スーパーでは冬でも売っているようですが、そんな季節外れのものは食べたくはないですね。
季節外れのものをつくるには、ビニールハウスで石油を焚いたりもしますので、資源の無駄でもあります。

今年も茗荷の季節がやって来た! という感動を大切にしたいものです。

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茗荷は茎の先に付くのでなく、地下茎の先に付いて、地面からニョキッと直接顔をのぞかせます。

が、芽ではなく、花の蕾の集まりで、上に黄色くふわっと出ているのが花になります。

茗荷はショウガ科ショウガ属に分類されるそうですが、生姜の香りは加熱してもあまり減らないのに対し、茗荷の香りはすぐに飛んでなくなってしまいます。そのため、茗荷は加熱しないで食べるのが、香りを存分に楽しむコツ。

わたしが一番好きなのは、「なすと茗荷の味噌汁」です。

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だし汁で輪切りにしたなすを煮て、味噌を溶き入れ、器によそってから、上に刻んだ茗荷を散らします。

シンプルながら、夏を満喫できる傑作! ぜひこの季節につくってみてください。

なすは極陰性の野菜なので、食事療法のため菜食にしている人は要注意ですが、味噌の陽性がなすの陰性を和らげてくれますので、少量であれば問題ないでしょう。

「茗荷を食べると物忘れするようになる」という俗信もありますが、科学的根拠はないそうですので、ご安心を。

美絵似顔絵イラスト
自然療法家 安田美絵

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