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骨自慢~丈夫な骨も食事から

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「わたしは毎日火葬場でいろいろな方の骨を見てますけれど、この骨がこれだけ立派に残る人は…年にせいぜい……2人!」と葬儀屋さんに激賞されたのは母の骨の一部です。

「この部分を我々は『喉仏』と呼んでいます。一般的にいうのどぼとけ(首の中ほどの出っ張ったところ)ではなく、頸椎2番を指すのですが、仏さまが胸の前で手を合わせているように見えるところからそう呼んでいます」。そう説明してくれたのは斎場の係員。先月亡くなった母を斎場で荼毘に付した時のことです。

それがこの写真で、たしかに人の上半身のように見えなくもありません。「でも、こんなにきれいな形で残る人は珍しいんですよ」と斎場の係員が褒めてくれたので、「褒められちゃったねー。食事がいいからよ、ってみんなに自慢しようかな」とわたしが親族に向かって言うと、傍にいた葬儀屋さんが「これは自慢できますよ!!」と太鼓判を押してくれて、さらに冒頭のように、いかに貴重な事例であるかを力説してくれたので、晴れてここで自慢させていただくことにしました(笑)。

骨を丈夫にするにはカルシウム、カルシウムを摂るには牛乳、というのが世間一般でよく言われることですが、骨を丈夫に保つために牛乳は決して必要ない、というのがわたしの考えで、母にもなるべく飲ませないように、乳製品も極力摂らせないようにしてきました。

カルシウムは大根葉や小松菜、ほうれん草などの野菜にもたっぷり入っていますし、海藻類にも、また豆腐や納豆、味噌などの大豆製品にも豊富に含まれています。ですから、日本の伝統的な食生活を実践していれば、カルシウム不足になることは基本的にないはずなのです。

それよりも問題は砂糖の摂りすぎ、とわたしは考えています。酸性食品である砂糖を摂ると、体液を中和するために、カルシウムが消費されてしまいます。体液に溶けているカルシウムイオンだけでは足りない場合、骨に含まれるカルシウムまでもが消費されてしまい、骨がもろくなってしまうのです。

なので、わたしは母にはなるべく砂糖の入った一般的なお菓子は食べさせず、米飴などを使った甘さ控えめの自然派のお菓子や、さつまいも、かぼちゃ、栗などの自然の甘みを楽しんでもらうように極力努力してきました。

わたしのつくる桜餅やどら焼きなどはかなり甘さ控えめなので、母は最初は「砂糖屋の前を駆け抜けたようだ」などと評していましたが(笑)、次第にその薄味にも慣れて来て、控えめの甘みでも楽しめるようになってきました。そのおかげで立派な骨が残ったし、認知症がたいして進まなかったのも、砂糖を控えてきた成果、とわたしは考えています。

骨を丈夫に保つには、カルシウムだけでなく、マグネシウムとの比率にも気を配る、ビタミンDを摂る、ビタミンDを合成するために日光浴をする、骨に負荷をかけるために運動する、など他にもいろいろな留意点がありますが(詳細はこちらのブログ参照)、砂糖を控える、というのもかなり重要なポイントになってきますので、ぜひ留意していただければ、と思います。

「味覚は変化するものなので、甘さ控えめを意識して、甘みの使用料を減らしていくと、だんだんに薄味に慣れてきます。自然の甘みを楽しむコツを教室でもお伝えしていますよ」

美絵似顔絵イラスト
自然療法家 安田美絵

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