今日7月13日は新暦のお盆。ご先祖さまの霊がうちに帰って来てくれる日です。
ご先祖さまの乗り物はきゅうりに楊枝を刺してつくる「馬」。でも、スーパーで売っている真っすぐなきゅうりでは、楊枝を刺しても、まるで蛇かトカゲのよう(笑)。全然絵になりません。
今年は、横浜で自然栽培をしている鈴木さんのきゅうりを使ったので、反り返って、いなないているかのような威勢のいい「馬」の飾りができました。
帰りはゆっくり帰っていただけばいいので、なすでつくった「牛」に乗っていただきます。
昔はお盆が終わる頃になると、しなびてしまったきゅうりとなすを集めに来る人がいた、と昭和ヒトケタ生まれの母は言います。それで福神漬けを作るのだそうです。何ひとつ無駄にしない、昔の人の知恵ってすてきですね。
うちでは仏壇がないので、ご先祖さまの写真の前にお供えをしています。盆提灯やろうそくに火を灯したり、お花を飾ったり、なすの角切りをお供えし、みそはぎの花を水に浸したものでその上に水を振りかけるなど、お供えすべきものにはいろいろあるのですが、みそはぎの花は手に入らなかったので今年は省略。なすも一本しかなかったので、角切りは省略(笑)。と、無理ない範囲で伝統行事を続けています。
夜には門の外でおがらを焚いて、お迎え火とします。おがらは大麻の茎。わたしはいつもスーパーの食品売り場で買いますが、今年は「カット済み」のものを見つけてびっくり。これって、ちょっと違うのでは? ポキンポキン折りながら燃やすからこそ、楽しいという気もするし、どうせ燃やしてる間はその場にいなくてはならないのだから、別に時間の節約にもならない。そもそも折る手間を惜しむほどの合理性を重んじる(?)タイプなら、おがらでお迎え火焚いたりしませんよね? マーケティング的視点に立っても、あるいは伝統を重んじる立場から言っても、これは違うぞ!と言いたいです。
あなたも、あなたにできる範囲で、伝統行事を楽しんでみませんか。ご先祖様もきっと喜んでくれますよ。
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