東日本に甚大な被害を与えた3.11福島原発事故ををきっかけに、人々は原発をめぐる社会の膿に気づきはじめました。
例えば、国・電力会社・御用学者・マスコミなどは、「原発がないと電気が足りなくなる」という虚偽の情報を流して、「原発は必要だ」と人々に思い込ませようとしています。
莫大な利権を手にした人々が、情報を操作するために、庶民は搾取される一方なのに、そのことに気づきすらしません。
この構造は原発問題だけでなく、社会のいたるところに見受けられます。
「食」「農業」「医療」など、サステナ・フード教室で扱う内容も、その
例外ではありません。
例えば、農業界を支配しようとする遺伝子組換え産業。
遺伝子組換え種子市場をほぼ独占するモンサント社は、
アメリカ政府との強力な癒着関係を利用し、
安全性の不確かな食品を安全だと強引に押し通し、
世界中に瞬く間に販路を広げました。
その危険性に警鐘を鳴らす学者たちは、片っ端から左遷されていき、
「遺伝子組換え食品は安全です。環境にやさしいです」という虚偽のコマーシャルが
延々と各国のテレビには映し出されています。
日本でも抜け穴だらけの表示規制の陰で、遺伝子組換え食品はわたしたちの食卓に
深く浸透しているのですが、わたしたちの多くがそのことに気づいてもいないのです。
あるいは、病院で使われる抗がん剤。
「ガン治療は地獄行きの超特急。ガン検診はその改札口」
患者は高いお金を払って、自らの体を蝕む「治療」を受け、副作用に死ぬほど苦しみ、
そして結局ガンも治らずに、死んでゆく……。
そして儲かるのは医者と製薬会社ばかり。
医者と製薬会社にとっては、ガン検診は搾取対象を着実にハントできる手段なのです。
大手のマスコミはそうした真実を決して報道しようとはしません。
そんな真実が人々に知れ渡ったら、医者や製薬会社の商売が成り立たなくなって
食・農・医療をめぐる問題も、原発やTPPの問題も完全にその根は同じです。
食を扱うルナが、原発やTPPなどの社会問題にも取り組む理由はそこにあります。
まず、真実を知ること。
そして、環境を破壊したり、人々を苦しめるような大企業の支配から抜け出すために行動すること。
さらに周りの人々にも真実を伝えていくこと。
そのステップが、食や健康、農業をめぐる問題においても、原発やTPPの問題においても、
同様に大切なことである、とルナは考えています。
もともとマクロビオティックを創始した桜沢如一は、食事によって人の心を平和にし、
それによって世界平和を実現することを最終的な目標としていました。
原発はそもそもが核兵器技術の転用であり、平常時ですら周辺住民や労働者を被曝させ、
平和とは程遠いものです。
また、TPPは大企業の利権だけを守り、格差社会を進行させるもの。
貧困は犯罪や戦争の温床となりますから、これも平和の理念の反するものです。
世界平和を究極の目標とするマクロビアンとしての誇りを大切に、原発依存からの脱却と、
TPP加盟阻止を声を大にして唱えていきたいと思っています。